

比較的抽だいが安定しているため適応作型が広く、特に夏期ホウレンソウを安定出荷したい産地に適します。7月下旬から播種できますが、特に高冷地・冷涼地の8月中旬~9月上旬、および一般地・暖地の8月下旬~9月下旬まきで最も能力を発揮します。春まきにも利用できますが、5月まきは天候次第で抽だいの恐れがあります。
完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウづくりの基本です。特にハウス栽培の場合は年に複数回も播種することになるので、「バイテクバイオエース 」などの有機質肥料、完熟堆肥を投入し、地力の低下を防ぎます。直根性の作物なので、根がスムーズに伸びる土づくりを心がけます。
条間15~20cm、株間5~7cmのスジまきとします。高温期は遮光資材などを利用して地温を下げ、発芽しやすい環境に近づけます。生育期間中も適宜遮光資材を利用すると生育がスムーズになります。また、秋の水田裏作や排水不良の畑では、排水を確保するため高畝にします。収穫・調整作業が最も労力を要するので、収穫時に無理のない播種体系を心がけます。
ハスモンヨトウ、シロオビノメイガ、ケナガコナダニ、アザミウマなどが問題になります。害虫被害は商品価値を大きく低下させるので、子葉時から防除を徹底します。
萎凋病に対してはかなりの耐病性をもちますが、激発圃場では土壌消毒を行うことをおすすめします。
春・夏まきでは収穫時の生育が早くなるので、とり遅れのないように収穫します。
※メーカー名:サカタのタネ