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一代交配 スイートコーン「ホイップコーン®」極良質で甘さ際立つ、良好な栽培性を備えた中生のホワイト種!(タキイ種苗株式会社)
目次
プレミアムなスイートの味わい「ホイップコーン」品種特性適作型栽培ポイント【重要!】ホワイト種の特性上の注意点
プレミアムなスイートの味わい「ホイップコーン」

スイートコーンは、近年はより甘く、よりやわらかく改良された品種が大半を占めるようになりました。しかし、高品質性ばかりでなく、生産が安定するすぐれた栽培性を兼ね備えた品種の開発が、生産側および消費側双方にとって重要と考えています。
また、イエロー種一辺倒の市場状況にあって消費者の選択肢の幅を広げ、消費を活発化することも大切です。
これらを実現できる可能性をもっているのが、近年徐々に認知度を上昇させ、北海道以外でも産地化の取り組みを見るようになったホワイト種です。
タキイ種苗では、高品質性を十分確保したうえで、従来のホワイト種よりも発芽が安定し、頑丈な草姿を特長とした、イエロー種と同等の高い栽培性を有するものの選抜を進めてまいりました。2017年より北海道の主要なホワイト種産地で試作を重ね、良好な結果が得られましたので、この度「ホイップコーン」と命名し、発表いたします。プレミアムなスイートの味わいをぜひご堪能ください。


「ホイップコーン」の特長
  • 栽培性の高い中生ホワイト種
  • 極良質で際立つ甘さ
  • ボリュームのある砲弾型の穂
品種特性
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「ホイップコーン」の粒皮は光沢があり、やわらかくしなびにくい。

「ホイップコーン」は、安心して栽培に取り組める栽培性が大きな魅力です。また、ホワイト種のもつ高品質性をさらに高め、糖度20度をねらえるような、際立つ甘さをもっています。


良好な栽培性

本種は極良質系のスイートコーンとしては比較的高い低温発芽力をもっており、初期生育がそろいます。草丈は170㎝程度で草勢は強め。分けつが多く根張りがよいため倒伏に強く栽培性は良好です。


高品質で際立つ甘さ

極めて甘みが強いホワイト種です。条件によっては、糖度が20度に達することもあります。粒皮は極良質でやわらかく光沢がありしなびにくく、ゆで上がり後の色のくすみもありません。


ボリュームのある穂

穂重は苞葉付きで420g程度。穂形は砲弾型でボリュームがあります。穂の先端までよく着粒し、苞葉のかぶりも良好で鳥害にも強いです。


熟期

熟期は中生。中間地のマルチ栽培では、播種後約88日で収穫できます。


適作型
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中生ホワイト種「ホイップコーン」
マルチ栽培・露地栽培が最適

「ホイップコーン」は中生種ですので、マルチ・露地栽培に最も適します。暖地の4月上旬~5月上旬まき、中間地の4月中旬~5月中旬まき、冷涼地の5月上旬~6月上旬まきが最適です。


トンネル栽培もOK

暖地の3月上旬~4月上旬まき、中間地の3月中旬~4月中旬まきに適します。


栽培ポイント
土づくりと元肥

根張りをよくするために堆肥などの有機質を多用し、保水・排水性のよい土づくりに努めます。元肥は、10a当たりのチッソ・リン酸・カリの成分量でそれぞれ20~25kgを目安とします。


栽植株数

10a当たりの栽植株数は、4500株植えを基準とします。5月中旬以降の露地栽培や、冷涼地での栽培では草丈が高めになるので、いくぶん疎植の4000~4300株植えとします。


播種

本種は極良質系のスイートコーンとしては比較的高い低温発芽力をもっています。しかし、栽培の安定のためには無理な早まきは避け、最低地温14℃以上を確保のうえ播種を行います。欠株を防ぐため1穴に2~3粒まきとします。間引きは本葉3~4枚のときにハサミで株元から切り取ってください。


追肥

追肥は、本葉6~8枚ごろと雄穂出穂期の2回、それぞれ各成分量で10a当たり4~5kgを速効性肥料で施します。


潅水

潅水量は株の生育に合わせて徐々に増やしていきます。本種は、1回目の追肥のころから生育速度が速くなるので、潅水量を多くします。
スイートコーン栽培の鉄則ですが、開花期以降収穫までは乾燥させないよう適湿に保ちます。


無除けつ栽培

無除けつ栽培を基本とします。分けつを残すことで葉面積が確保され増収が期待できるとともに、倒伏の防止と作業労力の軽減にもつながります。


収穫

ホワイト種はイエロー種と比べ収穫適期の判断にやや熟練を要します。おおよその収穫の目安は絹糸抽出後25日ごろですが、先端部の粒の張り具合と食味を確認したうえで収穫のタイミングを判断します。


【重要!】ホワイト種の特性上の注意点
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スイートコーン特性表
キセニア対策

ホワイト種にイエロー種やバイカラー種の花粉が受粉すると、穂に黄色の粒が混入します。この現象を「キセニア」と言います。スイートコーンは雄花の花粉が風で雌花に運ばれ受粉する風媒花です。黄粒の混入を防ぐために、イエロー種やバイカラー種の圃場から300m以上隔離するか、開花時期を2週間ほどずらして栽培してください。 圃場の選定にあたっては周囲の環境を十分把握し、花粉の混入に対して細心の注意を払う必要があります。


品質保持

「ホイップコーン」は品質のよさが特長の品種なので、鮮度の保持に注意を払ってください。収穫後の甘みの低下を抑えるには、収穫を早朝に行い涼しい所で手早く箱詰めをし、予冷後に出荷することが大切です。